FAQs

IATA 関連事項

  1. IATAって何?
  2. IATA の役割って何?
  3. WSGって何?
  4. 混雑空港の定義って何?
  5. SSIMって何?
  6. 調整の期間は?
  7. 調整の特徴は?
  8. U/L ルールって何?
  9. スロット会議(SC)って何?
  10. 今後のスロット会議の予定は?

1.IATAって何?

    IATA は、International Air Transport Associationの略称で、日本語では国際航空運送協会と呼ばれています。各国の定期国際航空会社で構成され、約60年前に設立されました。現在、IATAは約230の航空会社で構成され、定期国際航空輸送の93%を占めるに至っています。IATAの本部は、カナダ、モントリオールにあり、スイス、ジュネーブにも管理オフィスがあります。日本においては、日本航空(JAL)、全日本空輸(ANA)、日本貨物航空(NCA)の3社がメンバーとなっています。

2. IATA の役割って何?

    IATAの役割は、コスト削減、効率改善を念頭に置きつつ、乗客の利便性向上、手続きの簡素化を推進することです。IATAは安全を第一優先事項として掲げており、IATA Operational Safety Audit (IOSA)(運航の安全観察)を通じて、継続的に安全基準の向上を目指します。他のIATAの目標としては、環境に対するインパクトを軽減することもあります。
    IATAは、人、物があたかも1つの国の中を1つの航空会社で運送されているかの様に、世界的な航空ネットワークの中でも同様の輸送形態が実現化することを保証します。IATAは、政策決定者の理解を得ること、国内、国際経済において航空がもたらす便益についての理解を深める努力を行っています。

3. WSGって何?

    WSG は、Worldwide Slot Guidelinesの略称で、航空会社、コーディネーター、ファシリテーターが従うべき原理原則、手続き方法、処理過程などが定められています。この中では、航空会社、空港、コーディネーター、ファシリテーターの役割、発着調整における優先順位、‘Use It or Lose It' 規則等が規定されています。

4.混雑空港の定義って何?

    IATAのWSGにおいては、空港の混雑度合いに応じて、下記の3つに分類されています。

  • レベル1 (Level 1): 航空需要を十分に満足するだけの空港容量(供給)を保有している空港であり、発着調整の必要が無い空港です。
  • レベル2 (Level 2): 航空需要がそれなりにあり、調整無しでは空港の規制値を超える場合があるが、航空会社の自発的な協力により調整が可能な空港の事です。
  • レベル3 (Level 3): 航空需要が常に空港容量を超えており、短期的に混雑解消の目途が立たない空港であり、本格的な調整機構無しでは円滑な空港運営が不可能な空港です。

5.SSIMって何?

    SSIMは、Standard Schedules Information Manualの略称であり、各航空会社がスケジュール・データ等の情報を交換する場合に、相互互換性をもたせるために定めた航空業界基準であります。発着調整業務においては、スケジュール・データをインターネット経由等で交換するため、メッセージ種類、メッセージ様式、航空機コード、航空会社コード等を統一する必要があります。

6.調整の期間は?

    国際線のスケジュール期間は、下記に示すようにIATAが北半球の夏ダイヤと冬ダイヤとして定義しています。これは主に欧州で導入されているサマータイム期間に合わせた設定となっており、IATAのメンバーにもともと欧州の航空会社が多かったことに端を発しています。

  1. 夏ダイヤ
    • 3月の最終日曜日から10月の最終日曜日の直前の土曜日までの7か月間
      (調整開始は前年の10月、IATAスロット会議は前年の11月開催)
  2. 冬ダイヤ
    • 10月の最終日曜日から翌年3月の最終日曜日の直前の土曜日までの5か月間
      (調整開始は当該年の5月、IATAスロット会議は当該年の6月開催)

7.調整の特徴は?

    IATAスロットガイドライン(WSG)の中で特徴的なものとして、「ヒストリックの優先」と呼ばれる先例優先の原則があります。この原則は、「ある年の夏期あるいは冬期に運航予定便数の80%以上を運航した場合、翌年の同期にリクエストすれば優先的に同じスロットが確保される」というもので、航空会社は安定的・継続的なダイヤの設定が出来るようになります。

8. U/L ルールって何?

    U/L ルールは、"Use it or Lose it"の略称です。上記の「ヒストリックの優先」の権利は、運航実績が80%を切ってしまうと翌年同期で失われてしまいます。これを“Use it or Lose it" ルールと言って、航空会社が権利の上に安住することを許さないようになっています。

9.スロット会議(SC)って何?

    これはIATA指定の世界140程の混雑空港を担当するコーディネーターと、当該空港に乗入れ、あるいは乗入れを希望する航空会社のスケジューラーが一堂に会し、乗入れ希望の時間調整を行うための活動の場です。ちなみに、IATAへの加盟、非加盟を問わず、世界中から約250の航空会社のスケジューラーと、混雑空港のスロットを管理するコーディネーター等を合わせ1,000人程の参加がある大きな会議です。

  1. 毎年6月(冬ダイヤ調整)、11月(翌年の夏ダイヤ調整)の年2回開催
  2. 会期は3日間で、個別面談方式(1社15分)
  3. 開催地は、世界的地域バランスを考慮しIATAが選定
  4. 下記に示すような各種会議が併設
    • Schedules Information Standards Committee (SISC)
    • Worldwide Airport Coordinators Group (WWACG)
    • Asia/Pacific Airport Coordinators Association (APACA)
    • Slot Policy Working Group (SPWG)
    • Joint Slot Advisory Group (JSAG)

今後のスロット会議の予定は?

  1. 第140回IATAスロット会議 (2017年 6月、マレーシア、クアラルンプールで開催予定)
  2. 第141回IATAスロット会議 (2017年11月、スペイン、マドリッドで開催予定)
  3. 第142回IATAスロット会議 (2018年 6月、カナダ、バンクーバーで開催予定)
  4. 第143回IATAスロット会議 (2018年11月、韓国、インチョンで開催予定)